船舶の省エネ装置・プロペラボスキャップフィンズ

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    PBCFの誕生とその進化

    Energy Saving Technology of PBCF and its Evolution
    IPS’10 , April 2010

    PBCFの誕生とその進化
    日本船舶海洋工学会誌 第31巻 平成22年7月

     

    試験方法の創案

    PBCFの誕生に大きく貢献した試験方法が紹介されています。従来のNormal POTではPBCFの効果は動力計の軸に隠れてしまいその効果を見ることができませんでした。そこで、種々の試行錯誤の結果、Reverse POTによる試験評価方法が案出され、これがキーテクノロジーとなりました。
    Reverse POTは通常のPOTとは逆に進行方向前方に動力計をおいてプロペラ特性を計測しPBCF付の性能を無い場合と比較し評価を行う方法です。

    右上図はReverse POTによるプロペラ単独性能の試験結果の一例を示し、PBCFによりプロペラ前進率の広い範囲にわたりプロペラ単独効率が向上することが確認されています。

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    CFD解析

    流体力学的現象が詳細に把握できるCFD解析が紹介されています。
    5翼プロペラでPBCF有無のCFD解析を行い種々の興味深い知見が得られたと報告されています。
    計算結果の一例としてPBCF無し、PBCF有りの場合でプロペラ翼、ボス表面およびPBCF表面の圧力分布に顕著な差があることが報告されています。PBCFはCFD解析をキーテクノロジーとしてさらなる進化の見通しが得られつつあります。
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